Dr.みやちの人生に効く処方箋 (35) 旬の味覚きのこで秋を満喫
秋の食材の中でも「きのこ」は特に多くの人々に愛される食材です。
きのこは、低カロリーでありながら、免疫力を向上させるβ-グルカンや、疲労回復をサポートするアミノ酸を豊富に含んでいます。
水溶性のビタミンも多く含まれるのでじっくり鍋などで煮込むのもいいですが、僕はフライパンで炒めて食べるのが大好きです。
たっぷりのサラダ油で温めたフライパンに、バラバラに割いた舞茸を放り込み、塩を振ります。
すぐにフライパンを振らずに焦げ目がつくまでじっくりと強火で炒め、ひっくり返します。
これくらい火を入れると水分が飛び、信じられないほど豊かな香りで台所が包まれます。
このまま食べても美味しいですが、ローストパンプキンシードオイルにホワイトビネガーと粒マスタードを混ぜたドレッシングとともにベビーリーフに乗せれば、最高の秋の味覚サラダが出来上がります。
舞茸は、ビタミンDが豊富に含まれ油との相性もいいです。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるので骨粗鬆症の方は、ぜひ試してみてください!
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (34) 夏のつながりで健康に!
夏の風物詩として、多くの地域で花火大会や夏祭りが行われるこの時期。
市民同士の絆を深め、心の健康を養うチャンスが溢れています。
■心と体の健康チェックポイント
①地域のつながりを深める
これらの夏のイベントは、新しい出会いや長い間会っていない知人との再会の場となります。
地域の人々との交流は、心の安定をもたらし、孤立感を軽減することが確認されています。
②外の活動を楽しむ
屋外でのイベントは新鮮な空気を吸うチャンス。
また、自然光は体内時計をリセットし、良質な睡眠を促します。
晩夏の気持ちの良い風や星空は、自律神経を整え、心を落ち着ける助けとなります。
③適度な運動で健康を維持
イベント会場への移動や、夏祭りの踊りなど、日常の運動とは異なる活動が、血流を良くし、筋肉を活性化させます。
心と体、双方の健康を保つキーとなります。
9月10日に掛川東病院主催でSanzen協賛の「希望の丘マルシェ」が開催されます。
家族や友人とともに多世代で参加がおすすめです。
詳しくはSanzen店内のポスターを御覧ください!
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (33) 「一皮一生」 餃子と健康
餃子の歴史は約2000年前の中国までさかのぼります。
医師であった張仲景が、寒さと飢えで耳が凍傷になる故郷の人々を見て、体を温めるために豚肉と漢方を混ぜ、それを小麦粉の皮で包んだのが最初だとされています。
その後、時代と共に餃子は進化を続け、様々な具材や調理方法が試され、美味しさと栄養価の高さから全世界に広まりました。
餃子のキャベツ、ニラにはビタミンとミネラルが豊富に含まれ、タンパク質たっぷりの豚肉とともに1枚の皮で包み込むことでバランスの良く栄養素を摂取できます。
“一皮一生"という表現は直訳すると「一枚の皮、一つの人生」となりますが、具材が皮によって一つにまとめられるように、人生もまた様々な経験や出来事が一つの物語になっていく様を表しています。
餃子好きの僕がつくった言葉です。
さらに、餃子はみんなで食べるとより美味しく感じます。
一つ一つの皮に包まれた豊かな物語を、気の許す仲間や家族と会話を楽しみながら召し上がってください。
きっと健康な人生につながると思いますよ。
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (32) 日本の夏は暑くなっている!?
日本の各地での気温観測データからの分析や研究により、夏の平均気温が上昇している傾向が示されています。
特に昼間の最高気温が上昇していることが確認されています。
また、熱帯夜(夜間の最低気温が25度以上の日)の頻度も増加しているとのことです。
夏の暑さに加え、加齢とともに身体の予備力は低下しますので、今まで通りに過ごしていると知らないうちに熱中症になってしまう方が多発しています。
薄手の綿や麻の涼しい下着を着用する、風通しの良い部屋で過ごすなど昔からの夏を過ごす工夫を活用しながら、日中の異常な暑さにはエアコンも活用ください。
エアコンが苦手な方も除湿機能を利用するだけでも快適に過ごすことができます。
また暑い夏には、かき氷やそうめんなど涼しさを感じるための日本の伝統的な食べ物も楽しみの一つですよね。
きゅうりやとうもろこしなど水分をたくさん含み、体温を下げる効果のある旬の野菜を使った冷やし中華なども熱中症予防に効果的ですので、ぜひ食卓に取り入れてみてください。
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (31) 暑い夏に備えて食材選びを!
初夏の到来とともに、新鮮な旬の食材が豊富に出回ります。
これらの食材を活用して、健康をサポートしましょう。
初夏の野菜はビタミンやミネラルが豊富で、特にトマトやピーマンは抗酸化作用のあるビタミンCが豊富です。
また、旬の魚には心臓病予防に役立つオメガ3脂肪酸や疲労回復に効果的なタウリンが含まれます。
暑さで水分補給が必要な初夏には、スイカやメロン、桃などの旬のフルーツで美味しく水分補給をしましょう。
さらに、新緑の季節には、抗酸化作用や血行促進効果のあるよもぎやリラックス効果がある新茶で身体をリフレッシュしてください!
食材選びでは、地元産やオーガニックなど安全で品質の良いものを選ぶことが大切です。
家族や友人と一緒に料理を楽しむことで、心の健康にも効果があります。
店舗で見つけた旬の食材を取り入れることで、栄養バランスが整い、心身共に元気に夏を迎えることができます!
ぜひ健康に繋がるお気に入りの食材を見つけてください!
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (30) 思い出のミントティー
今までいろんな国へ行きましたが、その土地で好まれて飲まれているお茶を自分も飲むようにしています。
インドのチャイ、ペルーのコカ茶、ベトナムのハス茶、チベットのバター茶、トルコのアップルティーなど、日本の緑茶のように何回も飲んでいるとちょっと現地の人に仲間入りしたような気持ちになります。
なかでも印象に残っているのはモロッコのミントティーです。
食事のたびにミントの葉が大量に入ったポットが渡されます。
最初は独特の青臭さにびっくりしますが、慣れると鼻に抜ける清涼感が病みつきになり、ミントティーなしでは食事ができなくなります。
消化促進作用があるので脂っぽいものを食べるときにも最適ですし、リラックス効果もあるため気分転換の1杯にもなります。
ミントには体温を下げる作用もあるため、冷え性の女性にはローズヒップティーなどビタミンをたくさん含んだお茶が紫外線の強くなるこの季節にはよいかもしれませんね。
ぜひ季節や体に合わせたお茶を楽しみながら豊かな暮らしづくりに役立ててみてください。
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (29) 花見にでかけて健康に!
「花見」は昔から健康のためのイベントとして考えられてきました。
江戸時代には庶民への行楽の場を提供するための施策として花見会場が整備・造成されたことも知られています。
「花見」はその期待のワクワク感や高揚感は身体機能の活発化をもたらし、花の香りには癒し効果があるとされます。
また花見を通じて人とのつながりを深めることで健康寿命の延伸も期待ができます。
1.お花見シーズン中、お花見に行く派の平均歩数は行かない派よりも多い
2.お花見に行く回数が多い人ほど、年間を通じてよく歩いている
というデータも有り、花見は1年の健康づくりを始めるのにちょうど良いイベントでもあるのです。
掛川市では、「きんじろう健康アプリ」をリリースし、仲間グループ内で1日の歩数を競争したり、歩いた歩数に応じてポイントが貯まり、抽選で特典と交換できたりもするので、花見に合わせて登録することをおすすめします!
https://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/gyosei/docs/351160.html
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (28) 寿命を伸ばすたべものはなに??
このコラムでは、人生を健康で豊かに暮らすための知恵をお伝えしてきました。
今回は、寿命を伸ばす食べ物について医学論文の結果を踏まえてお伝えしたいと思います。
「食事の選択が平均余命にどのように影響するか」の全世界のデータベースをもとに発表された論文によると、普段の食事が寿命と大きく影響していることがわかりました。
しかも最適な食事を摂ることで、なんと40歳の方は11.3年、50歳の方は10.5年、65歳の方も7.9年平均余命が伸びるとされています。
では寿命が伸びる食べ物とはどんなものなのでしょう?
①全粒粉
②魚
③ナッツ
④豆類
⑤野菜
⑥果物
が挙げられています。
もちろん個々の体の状態や基礎疾患によっても食べるべきものは変わります。
ただ、食事でこれだけ余命が変わるのであれば、良い食材を選んで長く健康でいることを目指したくなりますね!
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (27) もし余生をフランスで過ごしたら?
あけましておめでとうございます。
昨年11月末にフランスはパリまで友人の個展を手伝いに行ってきました
。現地の医療の話も聞いてきたので、日本との違いを少し話させてください。
フランスも日本と同じように病気になれば健康保険が使えるし、なんと重症の場合は費用がかからない。
街並みは綺麗だし、パンもおいしいし、余生はフランスで!!となりそうですが、障害や慢性的な病気で入院する場合は、保険が使えず月に30~50万円ほどかかるとも・・。
年齢とともに体の力が衰えても簡単には入院ができず、ほとんどの方が自宅で過ごすことを選択します。
現地の福祉担当者から「日本の方は、健康でいるために予防的に自分の身体をケアしていますよね。
フランスでは、何かあれば病院で対応すればよいと、予防に力を入れる文化が弱いのです」と話がありました。
日本でも高齢化が進み、簡単に入院ができない時代となってきています。
年始めに自分の体の健康チェックをして、また1年素敵な時間をお過ごしください。
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (26) 筋力をつけて腰痛予防!
加齢とともに腰痛で悩む人が増えます。
原因の多くが骨、椎間板、腰周辺を支えている筋肉の衰えによるものです。
その一方で、高齢になると食事量が減少し、さまざまな栄養素が不足しがちです。
冬であればお鍋料理は各種栄養素を効率よく摂取できるのでおすすめです。
さらに腰痛を予防し、筋力を維持するために以下のような体操をしてみましょう!
(左写真参照)
この姿勢で背中が床から離れないようにして呼吸を繰り返す。
ポイント
①両足の裏で押し合うこと
②床から腰が離れないこと
③呼吸は吐く時間を吸う時間より長くすること
腰痛に対する運動は強い筋力が必要ではありません。
呼吸を止めずに運動をすることにより、必要な筋肉を使うことになります。
そうすると、今まで使えなかった筋肉を少しずつ使えるようになり、結果として痛みが少なくなることがあります。
その他にもウエストが締まるなど嬉しい効果がみられる人もいます。
腰痛がない方も美しい姿勢(くびれ)をつくるために運動してみてはいかがでしょうか。