Dr.みやちの人生に効く処方箋 (31) 暑い夏に備えて食材選びを!
初夏の到来とともに、新鮮な旬の食材が豊富に出回ります。
これらの食材を活用して、健康をサポートしましょう。
初夏の野菜はビタミンやミネラルが豊富で、特にトマトやピーマンは抗酸化作用のあるビタミンCが豊富です。
また、旬の魚には心臓病予防に役立つオメガ3脂肪酸や疲労回復に効果的なタウリンが含まれます。
暑さで水分補給が必要な初夏には、スイカやメロン、桃などの旬のフルーツで美味しく水分補給をしましょう。
さらに、新緑の季節には、抗酸化作用や血行促進効果のあるよもぎやリラックス効果がある新茶で身体をリフレッシュしてください!
食材選びでは、地元産やオーガニックなど安全で品質の良いものを選ぶことが大切です。
家族や友人と一緒に料理を楽しむことで、心の健康にも効果があります。
店舗で見つけた旬の食材を取り入れることで、栄養バランスが整い、心身共に元気に夏を迎えることができます!
ぜひ健康に繋がるお気に入りの食材を見つけてください!
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (30) 思い出のミントティー
今までいろんな国へ行きましたが、その土地で好まれて飲まれているお茶を自分も飲むようにしています。
インドのチャイ、ペルーのコカ茶、ベトナムのハス茶、チベットのバター茶、トルコのアップルティーなど、日本の緑茶のように何回も飲んでいるとちょっと現地の人に仲間入りしたような気持ちになります。
なかでも印象に残っているのはモロッコのミントティーです。
食事のたびにミントの葉が大量に入ったポットが渡されます。
最初は独特の青臭さにびっくりしますが、慣れると鼻に抜ける清涼感が病みつきになり、ミントティーなしでは食事ができなくなります。
消化促進作用があるので脂っぽいものを食べるときにも最適ですし、リラックス効果もあるため気分転換の1杯にもなります。
ミントには体温を下げる作用もあるため、冷え性の女性にはローズヒップティーなどビタミンをたくさん含んだお茶が紫外線の強くなるこの季節にはよいかもしれませんね。
ぜひ季節や体に合わせたお茶を楽しみながら豊かな暮らしづくりに役立ててみてください。
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (29) 花見にでかけて健康に!
「花見」は昔から健康のためのイベントとして考えられてきました。
江戸時代には庶民への行楽の場を提供するための施策として花見会場が整備・造成されたことも知られています。
「花見」はその期待のワクワク感や高揚感は身体機能の活発化をもたらし、花の香りには癒し効果があるとされます。
また花見を通じて人とのつながりを深めることで健康寿命の延伸も期待ができます。
1.お花見シーズン中、お花見に行く派の平均歩数は行かない派よりも多い
2.お花見に行く回数が多い人ほど、年間を通じてよく歩いている
というデータも有り、花見は1年の健康づくりを始めるのにちょうど良いイベントでもあるのです。
掛川市では、「きんじろう健康アプリ」をリリースし、仲間グループ内で1日の歩数を競争したり、歩いた歩数に応じてポイントが貯まり、抽選で特典と交換できたりもするので、花見に合わせて登録することをおすすめします!
https://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/gyosei/docs/351160.html
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (28) 寿命を伸ばすたべものはなに??
このコラムでは、人生を健康で豊かに暮らすための知恵をお伝えしてきました。
今回は、寿命を伸ばす食べ物について医学論文の結果を踏まえてお伝えしたいと思います。
「食事の選択が平均余命にどのように影響するか」の全世界のデータベースをもとに発表された論文によると、普段の食事が寿命と大きく影響していることがわかりました。
しかも最適な食事を摂ることで、なんと40歳の方は11.3年、50歳の方は10.5年、65歳の方も7.9年平均余命が伸びるとされています。
では寿命が伸びる食べ物とはどんなものなのでしょう?
①全粒粉
②魚
③ナッツ
④豆類
⑤野菜
⑥果物
が挙げられています。
もちろん個々の体の状態や基礎疾患によっても食べるべきものは変わります。
ただ、食事でこれだけ余命が変わるのであれば、良い食材を選んで長く健康でいることを目指したくなりますね!
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (27) もし余生をフランスで過ごしたら?
あけましておめでとうございます。
昨年11月末にフランスはパリまで友人の個展を手伝いに行ってきました
。現地の医療の話も聞いてきたので、日本との違いを少し話させてください。
フランスも日本と同じように病気になれば健康保険が使えるし、なんと重症の場合は費用がかからない。
街並みは綺麗だし、パンもおいしいし、余生はフランスで!!となりそうですが、障害や慢性的な病気で入院する場合は、保険が使えず月に30~50万円ほどかかるとも・・。
年齢とともに体の力が衰えても簡単には入院ができず、ほとんどの方が自宅で過ごすことを選択します。
現地の福祉担当者から「日本の方は、健康でいるために予防的に自分の身体をケアしていますよね。
フランスでは、何かあれば病院で対応すればよいと、予防に力を入れる文化が弱いのです」と話がありました。
日本でも高齢化が進み、簡単に入院ができない時代となってきています。
年始めに自分の体の健康チェックをして、また1年素敵な時間をお過ごしください。
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (26) 筋力をつけて腰痛予防!
加齢とともに腰痛で悩む人が増えます。
原因の多くが骨、椎間板、腰周辺を支えている筋肉の衰えによるものです。
その一方で、高齢になると食事量が減少し、さまざまな栄養素が不足しがちです。
冬であればお鍋料理は各種栄養素を効率よく摂取できるのでおすすめです。
さらに腰痛を予防し、筋力を維持するために以下のような体操をしてみましょう!
(左写真参照)
この姿勢で背中が床から離れないようにして呼吸を繰り返す。
ポイント
①両足の裏で押し合うこと
②床から腰が離れないこと
③呼吸は吐く時間を吸う時間より長くすること
腰痛に対する運動は強い筋力が必要ではありません。
呼吸を止めずに運動をすることにより、必要な筋肉を使うことになります。
そうすると、今まで使えなかった筋肉を少しずつ使えるようになり、結果として痛みが少なくなることがあります。
その他にもウエストが締まるなど嬉しい効果がみられる人もいます。
腰痛がない方も美しい姿勢(くびれ)をつくるために運動してみてはいかがでしょうか。
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (26) ハロウィンで免疫力を高め、若返ろう!
今年は、10月30日に掛川の街を舞台にしたハロウィン仮装イベントが開催されますね。
僕も仮装して参加していますので、見かけたらぜひお声がけください。
ハロウィンと言えば、かぼちゃを思い浮かべる方も多いかと思います。
かぼちゃは、野菜の中でも栄養価が非常に高く、これからの季節に是非召し上がってほしい食材の1つです。
■かぼちゃはこんな方におすすめ
・免疫力を高めたい
・冷え性
・老化を予防したい
かぼちゃに含まれるβ-カロチンは免疫力を高める働きがあり、風邪やインフルエンザの予防に役立ちます。
またかぼちゃは、野菜の中でもトップクラスのビタミンEを含んでいますが、このビタミンEには血行を整える作用があり、冷え性や肩こりに効果があるとも言われています。
β-カロチン、ビタミンEに加え、豊富に含まれるビタミンCは三大抗酸化ビタミンと呼ばれ、かぼちゃを食べることで老化防止や美肌効果が期待できます。
これらの成分は油と一緒に調理することで体内での吸収率が向上しますので、ぜひハロウィンでおいしくかぼちゃを食べて、元気に若返ってくださいね。
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (25) ひまわりビールで人生を豊かに!!
私が掛川に来て3年が経過しました。
当初の役割は、患者さんのお宅へ訪問して診察を行う訪問診療部門の立ち上げでした。
訪問診療の経験は積んでいたものの、関東からやってきて全く土地勘がない状態で訪問診療を始めるのは苦労の連続でした。
どこに住んでいるのか?
いつまで掛川にいるのか?
落下傘部隊みたいに急に来ていなくなるのでは?
とのお言葉を頂きながらも、少しずつ信頼してもらえるよう地域のことを学ぶよう心掛けました。
「掛川」の発音を何度も車の中で練習していたのを思い出します。
その後も地域の多くの仲間に支えられながら、ようやく24時間体制で医師が自宅に伺う訪問診療も形となってきました。
しかし、訪問診療だけでは地域の皆さんの生活を守ることはできません。
医療や介護サービスが届かない部分を支え合うような地域のつながりが必要とされています。
より多くの人が繋がり人生が豊かになるよう願いを込めて、私達はひまわりビールを作りました。
ひまわりビールには、地域の多くの方に育てていただいたひまわりの花が使われています。
ぜひ手にとって頂き楽しいひとときをお過ごしいただけたら嬉しいです。
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (24) 知っていますか?「オーラルフレイル」
食べたり話したりする力は、人生を楽しむために本当に大切な機能です。
この力はいつまでも保てるわけではありません。噛んだり飲んだりする機能が衰えて、滑舌が悪くなったり、うまく食べられなくなる状態を「オーラル(口腔)フレイル(虚弱)」といいます。
加齢とともにオーラルフレイルは進行しますが、口の機能だけでなく心身機能や社会的な側面にも影響が出るため、早期に発見することが大切です。
以下のチェックポイントに当たる方は要注意です。
■日常生活のチェックポイント
・噛めない食べ物が増えた
・1回の食事で食べる量が減った
・体重が減った
・外出したり人と会うことが面倒になった
オーラルフレイルを予防するためには、定期的に口の健康状態を歯科医師に診てもらうことが重要です。
また口の筋力が衰えないような生活を心がけましょう!
■生活のポイント
・痩せすぎない
・タンパク質を意識して摂取する(制限のある方は注意して)
・外出し、体を動かす
・たくさん話をして口を動かす
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (23) 夏の夜におこりやすい こむらがえり
真夜中にふくらはぎの激しい痛みで目覚めたことはありませんか?
ふくらはぎ(こむら、こぶら)の筋肉が、痙攣を起こしてつってしまうことを「こむらがえり」と呼んでいます。
夏に起こるこむらがえりの原因に、
・ミネラルバランスの乱れ
・足の冷え
・脱水
などが挙げられます。
夏は、汗をたくさんかくことで、神経や筋肉の調整しているカルシウム、ナトリウム、カリウムなどのミネラルを失いやすいです。
その上、暑いと食欲のムラが出やすく、冷たい麺類だけの食事などで栄養が偏ることによって、ミネラルバランスが崩れることがあります。
またクーラーで足が冷えたり、脱水で血液がドロドロになり血流が悪くなることも、こむらがえりが起こりやすくなる原因となります。
食欲が落ちる夏ですが、しっかり食べて暑い夜を乗り越えられるように心がけましょう!
こむら返りが起こってしまった場合は、図のようにふくらはぎを伸ばすとけいれんがおさまりますので参考にしてみてください!