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2021/11/12 - インフォメーション (記事ID:26)
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (15) ワインを飲んだ若き日々と健康について
外科医になりたての頃、朝早くから病棟に顔を出し、手術を終え、患者さんの状態が落ち着くとすっかり外は真っ暗になっている毎日でした。
そんな忙しくも学びの多い日々を過ごしていたある日、外科医の先輩が頑張っているからとワインをご馳走してくれました。
その豊かな香り、複雑な味わい、長く続く余韻に一気にそのワインに魅了されたことを思い出します。
その当時は、少量の飲酒は、健康にも良いと考えられていました。
しかし今では、飲酒そのものが量に関わらず健康に良いとは言えないという報告もあります*。
では、ワインをはじめ飲酒はしない方が良いのでしょうか?
一方で、過度の飲酒よりも孤独の方が、ずっと健康に悪いという報告もあります。
人は病気にならないために生きているわけではありません。
若かりし外科医だった頃、ワインを理由にいろんな方々とご縁をいただきました。
飲酒することで家族や友人と繋がりができ生活が豊かになるのであれば、自分の体と相談しつつ適量のお酒を嗜むのも選択肢かもしれません。