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2021/11/05 - インフォメーション (記事ID:25)
Dr.みやちの人生に効く処方箋 (14) おでんとDX
私の父は静岡市出身で、黒はんぺんが大好きなのであろう。
東京から京都に戻る新幹線は、わざわざひかりに乗車し、静岡駅に停車するわずかな間にKIOSKで黒はんぺんを購入し再び新幹線に飛び乗るほどである。
そんな父の大好きな黒はんぺんは、大阪出身の母の作る透き通っただし汁のおでんには認められず、いつも家族でおでんを食べる際には別鍋で提供されたものだ。
それ以降も、おでんのみならず鍋料理を囲んで家族や友人、時には初対面の方々ともよく親睦を深めた。
コロナ禍においては、そのような親睦を深める機会が減ってしまうばかりではなく、「つながり」を失うことで高齢の方々は、筋力や認知機能が低下してしまうのは悲しい事実である。
今年4月に掛川市で新設されたDX推進室は、データやテクノロジーを活用し、地域課題の解決や新しい価値を創造するDX(デジタル・トランスフォーメーション)の普及を加速させる目的で活動を開始した。
コロナ禍でも地域住民が安心して自分らしく暮らすことができることは、重要な地域課題であり、ヘルスケア領域でも行政、医療機関、民間企業が垣根を越えて協同し新たな挑戦をしている。
コロナ禍で失った自由におでんを囲むような「つながり」を再び取り戻すことは、私の果たすべき責務であると考えている。
ぜひ、掛川市の皆さんと一緒にその責務を果たしていきたい。